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AIの回答を信じて判断した結果、取り返しのつかない事態に陥ってしまった
近年、生成AIの普及によって、法律に関する情報も簡単に入手できるようになりました。 契約書の作成方法、従業員とのトラブル対応、売掛金の回収、解雇の可否など、経営上の悩みをAIに質問すれば、数秒でそれらしい回答が返ってきます。 そのため、 「まずはAIに聞いてみよう」 「弁護士に相談するほどでもないだろう」 と考える経営者も増えています。 しかし、私たち弁護士のもとには、実際に 「AIの回答を信じて対応した結果、事態が悪化してしまった」 という相談がかなり増えてきています。 今回は、実際に起こり得る事例をもとに、AIを過信することの危険性についてお話ししたいと思います。 解雇できると思っていた ある中小企業の経営者から相談を受けた事案です。 問題となった従業員は、無断欠勤を繰り返し、勤務態度にも問題がありました。 経営者はインターネットで情報を集め、さらに生成AIにも相談しました。 するとAIは、 「無断欠勤が続いている場合は解雇が可能です」 という趣旨の回答を返しました。 そこで経営者は、「法律上問題ない」と判断し、従業員に即日解雇を通知しました