私の父は土木の小さな会社を経営していました。私は、二十歳のとき、父の会社で土木作業員として働いていたことがあります。その際、衝撃を受けたことが２つありました。

　１つ目は、仕事の完成に至るまで、そのほとんどが契約や法律で定められていたことです。道路の舗装工事を行う会社でしたが、完成させる道路の工事内容は当然のことながら、使用するアスファルト材の温度管理、トラック・ダンプカーの排気量といった細部に至るまで、契約や法律で内容が定められていました。二十歳で世の中を知らなかった私にとっては、多くの内容がその細部に至るまで契約や法律で定められているということは衝撃的でした。

　２つ目は、父の会社のような中小企業は、仕事を発注する発注者・元請企業よりも弱い立場にあるということです。仕事の発注者と受注者は対等であるべきなのですが、仕事を発注する会社の立場が強く、仕事を与えてやっているという雰囲気が色濃くあったのです。今でも元請企業の担当者の横柄な態度が記憶に残っています。

　この２つの体験があって、私は、中小企業を守りたい、そのためには法律を駆使できるようになりたい、と考えるようになりました。

　これが、私が弁護士になった動機です。

　弁護士として中小企業の力になるためには、日頃から会社の業務に精通し、その内容を知っておく必要があると考えております。このような考えに基づき、当事務所では、企業法務サービスなど、３６５日、日常的に中小企業をサポートする法律事務・サービスを提供しております。

　また、企業は人で成り立ちますので、その個人もサポートできなければ、結果的に企業を守ることはできないと考えております。そのため当事務所では、個人的な民事上の問題に対しても積極的に解決方法を提供しております。